奥田さんにありがとうを送る会

先日のこと。

奥田博信さんにありがとうを送る会が開かれました。

また同時に、兼ねてより故人が作り続けていた新しい場所布類計画室のお披露目も行われました。

僕が奥田さんと知り合ったのは、富士氷室で開催した "織り機につどう" を作った頃です。
織り機につどうは、失われていく技術である織機番匠の仕事を伝えるべく、織り機を使った様々な表現を工夫し、作り上げたのもでした。

その時のメンバーが、繊維産業やアパレルの市場創出に明るい藤枝くんと、建築家の久米くんと僕でした。

その後、久米岬くんが奥田さんと繋がり、新しいこの場所 "布類計画室" を設計するに至り、今があります。
不思議なご縁です。
布類計画室は、その名の通り布にまつわる計画をすべて行えるような場所です。奥田染工場の染め台区画の周辺に、ギャラリースペース、シャトル織機、手横編機、糸巻き機、ミシン、更に来賓室、試着室、ピアノ、可動式のロール棚と、おおよそ想像できる企画は開催できそうな空間です。

この日、僕はクロエさんと共に、ご来場してくれた方々に奥田さんの思い出を聞いてまわりました。奥田さんとの思い出、感謝、恩がたくさん詰まった動画です。編集してみて思いましたが、こんなにも気持ちの詰まった動画は見たことがありません。
※これについては公開する予定はまだありません。
誰よりも人を助けて、時に喧嘩もして、それでも結局一緒にご飯を食べて、最後は笑い合っていた奥田さん。現場と職人を繋ぐ場所を作ろうとしていた奥田さん。
そんな理想の場所がとうとう出来ました。

麻美さん、理緒ちゃん、奥田染工場の皆さま、そして地域の皆さま。
この場所で、この八王子で、明るい未来を作っていきましょう。

最後に。
奥田さん、この "ご縁" をありがとうございます。
僕らは進みます。