卉奏さんの”霖音をつづる”

大阪の池田にある卉奏さん(@kisou_insta)で開催されていた「霖音をつづる」。その最終日に開かれた催し「音楽と茶会」。
先日、横浜で篠原さんにお会いした偶然もあり、観に行きたいと思っていました。

横山くんがピアノで参加していることもあり、そこに篠原さんや名を連ねる皆さんの創作が合わさることで、どのような世界観が作られるのか興味が湧き、大阪へと赴きました。

篠原さんの作り出す世界観にはいつも驚かされる。
自然界にある偶然性、人の手ではどうにも出来ない事象を、その雄大さを壊すことなく、卉奏という空間に具象化させている。

そこに人の手が介在した事の愚かさは無く、事象に対する敬意が溢れ出ていた。作家の本懐を決死の覚悟で輪仕上げている。

人が集う、というのは簡単そうに見えて難しいものですよね。
お客さんでも作る側でも。

同じものを見て、同じものを信じて、手を動かす。
ここにある全ては、中空に漂うどこかしかの音を同じ気持ちで眺める人たちが居て、完成しているのだなと感じました。
これは凄いことです。
美しい。
静寂ほど雄弁だと誰かが言っていたと思いますが、
その声に耳を傾けるような時間でした。

素晴らしいひと時、僕は大好きです。
ありがとうございました。
横山起朗(ピアノ)
月の石(菓子)
SOÉLU(香草茶)
noll (紙事・文字)
亠音(光景・金工)

卉奏