個展 「あれから、日々を摘む」

2017年10月3日 開催のご挨拶

2017年10月3日〜8日の間、小田急線の経堂駅近くにある食堂のOSSE(オッセ)で個展をしました。

この作品は日常と共に撮られてきた記録です。
作品の内容的に、いつものようにご飯で出てくるところに「写真」を置くべきだと思ったので、
告知をどんどんして、お客さんを呼び込む〜みたいなのは違うと思い、お店のみにDMを置きました。
SNSでの告知も、OSSEの週替わりメニュー「今日のごはん」になぞらえて、開催日初日に行うようにしました。

僕は人とご飯を食べるのが好きです。
更に言うと、人生は「食事が全ての源」だと思ってます。
誰かと一緒に食事をして、誰かと一緒に美味しいね、って言い合う単純なやりとりが好きです。
季節が巡って、去年と同じものを食べて、単調だけど一定のリズムで奏でる演奏のように、それを繰り返していく感じが大好きです。
僕の場合、そこにそれらを写す「写真」というものが身近にあって、その様子を記録したりします。
きっと他の人も多かれ少なかれそうだと思うんですよ。
スマートフォンやデジカメで撮ってるはずで。

1年前は何を食べてますか?
どんな人たちと一緒にいますか?
それらを見て確認できますか?
それが「記録」です。
それを見て思い出す「友人の笑顔」や、「家族の声」、「食べ物の味」、「また会いたいなと思う気持ち」。
これらが「記憶」なんだと思います。

人生、色々あると思うんですよ。
本当、色々あったと思うんです。

でも、だからこそ先を思い悩むより、日々笑って生きていこうと思うじゃないですか。
そんな弱いような強いような繊細な気持ちを支えてくれるのは、やっぱり美味しいご飯だと思うのです。


2017年10月10日 終了のご挨拶

経堂の食堂OSSEでの展示「あれから、日々を摘む」、無事に終了しました。
様々な人の協力を得て、またひとつやりたい事を実現できました。
本当にありがとうございました。


突然ですが、これを機会に展示した作品のネガフィルムとデジタルデータを破棄します。
残るものはプリントのみです。どんなに立派な紙でも、コピー用紙でも、それだけが作品になります。

写真はどんな良い言葉で飾っても「複製メディア」だと思います。
でも、僕は自分の写真をそのように捉えていないようです。捉えたくもない。
その結論として、作品とした写真のネガフィルムとデジタルデータを破棄する事にしました。
デジタルデータはパソコンにある画像データを削除し、Webにアップロードした画像データも削除、もし消し忘れがあれば見つけ次第削除します。
ネガフィルムは、その写真の部分のみを切り取り、捨てました。


ただ、言っておきますが、僕はアナログ主義者ではないです。
僕はSNSや情報が溢れる世界が大好きです。
大量の情報が流れている海の中で、自分の好きな情報をキャッチして自分の活動に生かしていく、とか大好きですし。実際プログラマーだったのでテクノロジーやパソコンは友達みたいなもんです。

ただ、作品としてオリジナルが「ひとつ」である事は大事だと思うのですよ。
それが「実際に触れられる」という事も。
物質になると、保管する為の場所が必要で、ほっとくと劣化もするから知識も手間も必要になる。
それらを学び、丁寧に扱う事で人は時間を使い、その積み重ねが喜びに変わる。
それが人生ですよね。

なんでこういう事をするのかって言うと、僕は写真の才能的なものは無いと自覚していて。(ある程度の技術はある、といったところです)
だからこそ、「心構え」みたいなものが大事なんだと考えているんです。
日常というものを作品化して感じられたことですから、得られたものは大きかったです。

さて、今日は天気が良くて暑いです。ちょっと暑すぎます。
でもせっかく生きているのだから楽しく往こうと思います。

2017.10.10 山口明宏


最後に、この先のページにて「あれから、日々を摘む」の全写真を公開します。
会期中、見られなかった人の為に10月いっぱいまで公開します。

2017年10月30日をもって、写真の公開を閉じます。
ご鑑賞いただいた皆さまありがとうございました。

全写真をみる



最後の最後。
P.S.的なものです。

最近思うことなんですけど、
「写真を撮っていて、本当に良かった」
そう思います。

会場



shokudo & cafe osse
URL

156-0051 東京都世田谷区宮坂 2-15-4
MAP

MORITOUMI

森と海

Portforio and Exhibition

お仕事と展示


「あれから、日々を摘む」の写真を、
本当に見ますか?