2017年 個展 すべての夜で泣くために

夏のはじまり、7月7日から3日間、写真展「すべての夜で泣くために」を開催しました。
これは、その会場で上映された15分の映像です。

約5分ずつに3曲のピアノ小曲によって流れる写真と映像の連なりは、会場の空気を作品の世界観へ連れていってくれました。

1曲目(0:10〜)は「初めての夜」
2曲目(6:50〜) は「小さな成長(LITTLEGROWTH)」
3曲目(10:00〜)は「永遠」

ここで一つお詫びです。
会場は空気感を重視して暗く、照明も光の点が強いものでした。
目の弱い方には閲覧しにくいもので、その配慮が足りなかったと思っています。
結論として、目録や写真集を作り、そちらをゆっくり見てもらえる場所を用意すべきだったという答えを出しました。これで全てを救えるとは思っていませんが、写真を見てもらうということの、ひとつ解にはなると思っています。

僕は、良い感想や耳の痛くなる感想を吸収し、良き学びに変えて先に進みたいと思っています。綺麗事ではなく、止まっている時間がないんです。明日にも死ぬかもしれないって本気で思っているので。
いろんな意見が聞ける、という意味でも展示というのは良いなぁと心から思いました。

それでは、展示に来られなかった方々に向けて、こちらの映像を公開します。
はっきり言って、この映像をみてもグランドピアノがあり生演奏を加えた会場の空気感には間違いなく勝てません。ですが、写真展の作品の写真を見てもらえるのは価値があることだと思います。

興味はあったけど、行けなかった人。
後から知って、行けばよかったと思った人。
もう一度、あの空気感を思い出したい人。
初めて見る人。

いろんな人がいると思います。
どうぞ夏の終わりのこの夜に、おひとりでご覧ください。

写真展について

すべての夜で泣くために、は僕個人が孤独の中で見つけたものを写真として形にしたものです。

でも、僕は孤独と思いながら、たくさんの人に囲まれて生きています。時に食事を共にし笑い合う人たちがいます。それは間違いなく幸せでしょう。

でも、それでも分からなくなる事があります。
闇に囲まれたような深いところで、孤独に飲まれる事があるんです。

だから、その幸せを忘れないために、今回は友達にランプを借りました。
この展示は、全部で14個ある光に支えられて空間ができています。

僕は鈍感なんで、ここまでしないと人に支えられてるって実感できないみたいで、本当すみませんって思いです。

相変わらず、ピアノは友人が作曲して弾いてくれてます。
そもそも会場のflussとオーナーの小松さんがあって出来たものです。
すべて、僕がひとりでやったわけではない。
ありがとう、ありがとう、と何度言っても足りないです。
この場でも、実際に会ってでも伝えようと思います。
本当に感謝してます。

音楽



ピアノは一昨年の個展から変わらずに夜船さん。
今回もテーマに沿った美しい旋律を作曲してもらいました。
当日はところどころで演奏もしてもらいました。

照明について

個展「すべての夜で泣くために」では2人の友人がそれぞれ照明を作ってくれている。



関口君の仕上げてくれた四角い囲みのある光は、時に光を隠しそれを目で追わせる事で人を動かしていた。
動いた人は、その流れの中で写真や会場を眺め、また新しい景色を手に入れていた。



建築士の久米君が作るものは繊細で、ギリギリのバランスをもって本質を訴えてくる。
足元を照らす灯りは、非常灯のように道しるべになる。まず光、その後で写真を置いた。
写真から世界は始まらない、光から世界が始まるように。

会場



Piano Atelier Fluss
URL

東京都世田谷区等々力2丁目1-14 B1
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